投稿日:2007年07月06日 20:11 金曜日
今回はサックスなどに使用するリードについて書いていきます。
リードの材質ですが、ケーンという葦の一種です。
南仏が産地として有名ですが、そのほかにも南米産や、オーストラリア産などがあります。
それから最近は『レジェール』や『ファイブラセル』などの特殊人工素材を使用したリードも登場しております。
リードのカッティングの種類は大きく分けて2種類あります。
『ファイルド・カット』のリードは、ケーンの表面をU字にカットした上で、ストレートラインを一本入れた処理をしております。
また、『アンファイルド・カット』のリードは表面をU字カットしたのみです。
フレンチカット(ファイルドカット)
特長・・・豊かな倍音で、明るくクリアな音色とシャープな音の立ちあがりが特長です。
アメリカンカット(アンファイルドカット)
特長・・・まとまりのあるダークなサウンドになります。程よい抵抗感が特長です。
状態の良いリードをより長持ちするためにはリードをローテーションしましょう!
1枚のリードを長時間吹くと、腰がなくなってきて、やがて反応が悪くなりダメになってしまいます。
良い状態を維持するためには、何枚かのリードをローテーションして1枚あたりの吹く時間を少なくしましょう。
新しいリードはいきなり長時間吹かないで最初は2~3分くらいから、徐々に使用する時間を伸ばして、リードを慣らしていったほうが長持ちしますので是非試してみてください。
リードの保管は市販の『リードケース』をオススメします。
天然素材のリードは湿度変化の影響を受けやすく、吹いて水分をそのままにしておくとリードがダメになります。
吹き終わって保管する時は、充分に水分をふき取ってリードケースに片付けましょう。
保管の状態が悪いと、吹こうとしてリードを舐めるとリードの先端がまっすぐではなく、波打っている状態で、なかなか元に戻らない場合がありますが、このような状態になるとリード本来の性能が発揮できません。
湿度の変化をなるべく少なくすることを考えても、リードケースを使って保管するほうが良いと思います。
最近はリコ社の 『リードヴァイタライザー』という一定の湿度に保ってリードの状態を安定し、保管できるアイテムもあります。
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