テナーサックス修理(リペア)大作戦 その3

投稿日:2007年10月13日 20:52 土曜日

火事にあったテナーサックスリペア修理)の続きをご覧下さい。

今回は、テナーサックス内部の洗浄、サックス本体より、はずれていたキーポストやキーガードのポストをハンダ付けし、ニードルスプリングを取り付ける修理(リペア)を書いていきます。

テナーサックスの外部同様、内部も黒く焦げていて、焼け焦げた臭いがしていました。
どうやって洗浄しようかと悩んだ結果、オリジナルのテナーサックス内部掃除道具を作成しました。【画像はありませんがセルマーのスーパースワブみたいなものを自分で作成しました。】
オリジナルといっても丸いスポンジを用意しその周りに布を巻き、両端に紐を取り付けた簡単なものです。
布にコンパウンドをつけて両端の紐を引っ張り、ごしごしと洗いました。サックスの管内部は、表面の仕上げと違い、微妙に凹凸があるためところどころ黒く、変色の跡がみられますが、焼け焦げた臭いがとれ、見た目もすっきりしました。

次に、火事の熱で高温になり、ハンダが溶けて外れたキーポストやキーガードのポストをハンダで取り付けしました。
またところどころハンダが流れ出ている箇所もあったのではみ出たハンダを取り除いたりという作業をしました。

(画像をクリックすると拡大してご覧いただけます。)
sax_fire_0024.jpgsax_fire_0023.jpgsax_fire_0025.jpg
まずはキーをサックス本体に取り付け、ニードルスプリングがちょうどの長さになるように喰切(クイキリ)で切ります。その次に金床の上でニードルスプリングを置き、根元を扇型になるようハンマーでたたきます。その状態のスプリングをキーポストに押し込んで完了です。

ニードルスプリングは、キーをおさえる強さを決める上で重要です。例えば、サックスのクローズキーのバネが弱すぎると大きく吹いたとき、息の圧力でキーが浮いたり、オープンキーのバネが強すぎると早いパッセージを吹くときに引っ掛かったりといろいろ問題が出てきます。

ひとつのサックスでも何種類もの太さのスプリングを使用し、それぞれのキーに合った太さを(強さ)のバネを使用しています。

0.05ミリごとの太さの違うニードルスプリングをそれぞれのキーポストに合うものを選んでいくので、それなりに時間がかかる作業です。

(画像をクリックすると拡大してご覧いただけます。)
sax_fire_0027.jpgsax_fire_0026.jpg

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投稿日:2007年10月13日 20:52 土曜日 written by アルペジオ楽器
更新日:2008年03月09日 14:23 日曜日
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尾原 公完(オハラ キミサダ)

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